外壁塗装は、家の寿命を長く保つための重要なメンテナンスです。

しかし、いざ外壁塗装をしようとすると、「期間はどのくらいかかるんだろう。」「思っていたより時間がかかってしまうのはなぜ。」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、外壁塗装にかかる期間の目安や、工期が延びる可能性のある原因について解説していきます。

□外壁塗装にかかる期間の目安

外壁塗装にかかる期間は、家の大きさや構造、使用する塗料の種類、天候などによって異なります。
一般的には、30坪前後の2階建て住宅の場合、7～10日間が目安です。
ここでは外壁塗装の作業工程とその期間について説明します。

1:近隣への挨拶・工事準備
外壁塗装工事は、塗料の飛散や騒音などが原因で近隣住民とのトラブルに発展することがあります。
事前の挨拶回りが重要です。

2:仮設足場設置・飛散防止シート張り
足場の設置は安全で効率的な作業のために必須です。
養生シートを張ることで、洗浄水や塗料の飛散を防ぎます。
これらの作業は基本的に1日で完了します。

3:高圧洗浄
古い塗膜や汚れを高圧洗浄で除去します。
洗浄には半日から1日かかり、その後1～2日かけて乾燥させます。
天候により乾燥時間は短縮されることもあります。

4:下地処理・養生
下地処理は、古い塗膜を剥がし、シーリングやパテ埋め、ひび割れ補修などを行います。
劣化が進んでいる場合、数日かかることもあります。
養生は塗装しない部分を保護するために必要です。

5:塗装作業
塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3工程で行われ、各工程は基本的に1日ずつかかります。
下塗りは接着剤の役割を果たし、中塗り・上塗りで使われる塗料と異なるものが使用されます。
乾燥時間を守ることが重要で、乾燥時間を短縮すると不具合が発生する可能性があります。

6:点検・見直し
塗装の仕上がりを確認します。塗り残しやムラがないか入念にチェックし、気になる箇所があればその場で手直しを行います。

7:足場解体・清掃
全工程終了後、足場とシートを解体し、建物周囲の清掃を行います。
これらは基本的に1日で完了します。

これらの工程により、外壁塗装が安全かつ確実に進められます。

□外壁塗装の期間が延びる原因

外壁塗装の期間が延びる原因としては、以下のものが挙げられます。

1:天候不順
雨天や強風などの天候不順は、外壁塗装の作業を中断せざるを得ない状況を作り出してしまいます。
特に、雨天時は塗料が乾きにくいため、作業が遅れてしまうだけでなく、塗膜の品質にも影響を与える可能性があります。

2:季節の影響
夏場は気温が高く、塗料の乾燥時間が短いため、工期が短縮される傾向があります。

一方、冬場は気温が低く、塗料の乾燥時間が長くなるため、工期が延びる傾向があります。
また、日照時間が短い冬場は、作業時間が限られてしまうため、工期が延びる可能性があります。

3:建物の傷み具合
築年数が長く、外壁の傷みが激しい場合は、補修に時間がかかるため、工期が延びる可能性があります。
特に、ひび割れや剥がれなどがひどい場合は、補修作業に時間がかかります。

4:使用する塗料の種類
塗料の種類によっては、乾燥時間が異なります。
乾燥時間が長い塗料を使用する場合、工期が延びる可能性があります。

□まとめ

外壁塗装にかかる期間は、家の大きさや構造、使用する塗料の種類、天候などによって異なります。
一般的には、30坪前後の2階建て住宅の場合、7～10日間が目安です。

しかし、天候不順や建物の傷み具合、使用する塗料の種類などによって、工期が延びる可能性があることを覚えておきましょう。
外壁塗装を依頼する際には、事前に工期について確認しておくことが大切です。