塗り重ね乾燥時間とは?外壁塗装の工程別乾燥時間を解説

外壁塗装の工程や乾燥時間について知りたい考えている皆様へ。
外壁塗装では塗料の乾燥が大変重要です。
適切な乾燥時間を守ることで、塗膜の強度や耐久性を高め、美しい仕上がりに繋がります。
この記事では、外壁塗装における塗り重ね乾燥時間についてご紹介します。

□塗り重ね乾燥時間とは?

外壁塗装では、下塗り、中塗り、上塗りなど、複数の工程を塗り重ねることが一般的です。
それぞれの工程間には、塗料が完全に乾燥するまで適切な時間を置く必要があります。
この時間を「塗り重ね乾燥時間」と呼びます。

1:塗り重ね乾燥時間とは
塗り重ね乾燥時間は、塗装において一つの工程が終わり、次の塗装までに必要な時間を指します。
この時間は「~以上」という形で表現されることが多いです。
塗り重ね乾燥時間は「塗装間隔」、「放置時間」、「間隔時間」とも呼ばれます。

2:塗り重ね乾燥時間の必要性
塗装作業では、塗料を複数層に塗り重ねる必要があり、各層の間には適切な乾燥時間を確保する必要があります。
特に外壁塗装では、下塗り、中塗り、上塗りという順に塗り重ねるのが一般的で、状況に応じて下塗りや上塗りの回数が増えることもあります。
しかし、適正な間隔時間を守らなければ、塗膜に適切な厚みを持たせられません。

3:日本の基準
日本建築学会の建築工事標準仕様書(JASS)では、JASS18の塗装工事では「放置時間」、JASS23の吹付け工事では「間隔時間」として、工程内、工程間、最終養生の3種類の記載があります。

JASSとは、Japanese Architectural Standard Specificationの略称で、日本建築学会が定める建築工事標準仕様書です。これには各種建築材料および施工基準に関する仕様が定められています。

□外壁塗装の工程別乾燥時間の目安

外壁塗装の工程別乾燥時間は、指触乾燥、半硬化乾燥、硬化乾燥、完全乾燥の4段階に分けて考えられます。
それぞれの段階における注意点や、適切な乾燥時間の設定方法についてご紹介します。

1:指触乾燥
この段階では、塗装面を軽く触っても塗料が付着しない状態です。
内部はまだ乾いていないため、強くこするのは避けましょう。
通常、指触乾燥にかかる時間は塗装後1~2時間程度で、天候や湿度によって変動します。

2:半硬化乾燥
塗装面を指でこすってもシワやヨレが生じない状態です。
重ね塗りが可能で、下塗りには3~24時間、中塗りには3~4時間程度の乾燥時間が必要です。
塗装方法や気温、湿度によっても適切な乾燥時間は異なり、気温が低い場合は長めの乾燥時間が必要です。

3:硬化乾燥
塗膜を強くこすっても傷や指紋が付かない状態です。
表面だけでなく内部まで乾燥していますが、完全に乾燥しているわけではないので、爪などで触らないように注意してください。
硬化乾燥には約1週間の時間が必要です。

4:完全乾燥
塗膜が完全に形成され、内部まで乾燥が完了している状態です。
強くこすっても傷や凹みが生じず、薬品が付着しても溶け出さない強固な状態です。
完全乾燥には2週間程度、場合によっては1〜2か月かかることもあります。
具体的な期間は塗装会社に確認すると良いでしょう。

各ステップで適切な乾燥時間を守ることで、塗膜の品質を保ち、美しい仕上がりを実現できます。

□まとめ

この記事では、外壁塗装における塗り重ね乾燥時間についてご紹介しました。
塗り重ね乾燥時間は、塗膜の強度や耐久性を高める上で非常に重要です。
適切な乾燥時間を守ることで、美しい仕上がりに繋がるだけでなく、塗膜の寿命も延ばせます。
外壁塗装の工程別乾燥時間、そしてそれぞれの段階における注意点や、適切な乾燥時間の設定方法について理解し、快適な暮らしを維持しましょう。

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