コーキングが乾くまでにかかる時間とは?正しい施工で失敗しないための知識

建物の気密性や防水性を高めるために、施工時に生まれた隙間を埋めるコーキング。
DIYやリフォームをする方の中には、コーキングの劣化をご自身で修理される方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、コーキングが乾くまでのプロセスと施工時の注意点を解説し、皆さんが安心して施工できるようにサポートします。

□コーキングが乾くまでのプロセスとは?乾くまでに必要な時間はどれくらい?

コーキングが乾くまでには、3つの段階をクリアする必要があります。

1:表面硬化

最初に表面硬化が起こります。
表面硬化とは、コーキング剤の表面が乾き始める段階のことです。
指で押した際に剤が指に付く、糸を引くような状態ならば、まだ完全には硬化できていない状態だといえます。

確認する際には、塗膜の表面に軽く触れるだけにしておきましょう。

2:皮膜硬化

次に、皮膜硬化に移ります。
皮膜硬化に移ると、コーキング剤の表面が乾燥し終わって、塗装を施しても問題ない状態へと変化します。
外観上で硬化が進んでいることがはっきり確認できたら、皮膜硬化の段階である可能性が高いです。

3:完全硬化

最後に、完全硬化です。
完全硬化とは、コーキング剤が内部までしっかりと乾燥し、施工が完了した状態を指します。
この状態になると、水濡れや強い衝撃にも耐えられるようになり、耐久性が高まります。

コーキングが乾くまでに必要な時間は、コーキング材の種類によって変わるもの。
また、種類だけでなく、天候や環境によっても必要となる時間は変化します。
一般的には、ウレタン系と呼ばれるコーキング材の場合には、7日以上。
変形シリコン系であれば、4日以上かかることが一般的です。

□コーキング施工の重要な注意点

*乾燥・硬化を判断する基準に注意

見た目だけでコーキングが硬化しているかを判断するのは危険です。
各段階や乾燥時間を正確に守り、施工することが欠かせません。
コーキング剤の種類ごとに必要な乾燥時間も異なるため、種類に合わせて施工時間の調整が必要です。

*硬化するまでは触らない

硬化が完全に確認できるまで、コーキング剤にはできるだけ触らないようにしましょう。
過度な触れ方は形崩れの原因となり、施工の品質を損なう恐れがあります。

*環境によって乾くまでの時間が変動する

季節や気温、湿度などの環境要因により、コーキングが乾くまでの時間は変化します。
夏は乾燥が早く、冬や梅雨の時期は乾燥が遅れる傾向にあります。
環境に応じた施工計画を立てることが重要です。

□まとめ

今回は、コーキングが乾くまでのプロセスや時間、注意点をご紹介しました。
コーキングが乾くまでに必要なプロセスは「表面硬化」「皮膜硬化」「完全硬化」の3段階が存在します。
施工時の重要な注意点として、見た目で判断しないことや触れないようにすること、環境に応じた乾くまでの時間の違いがありますので必ず確認しましょう。

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