日本の住宅に使われる外壁材の約8割は「窯業系サイディング」であるとご存知の方はいらっしゃいますか。
外壁材は住宅を考える上で重要なポイントですが、細かな種類やそれぞれのメリットは意外とよく知らないものです。
そこで今回は、窯業系サイディングの特徴やデザインなどをご紹介します。
住宅の外壁材について、より賢い選択ができるよう参考にしてみてくださいね。

□窯業系サイディングとは？

＊窯業系サイディングの特徴

窯業系サイディングは、セメントと繊維質を組み合わせて板状に成形された外壁材です。
窯業系サイディングは日本では一般的な外壁材で、コスト面やデザイン性が高く評価されています。

＊どのような点で優れている？注意すべきポイントは？

窯業系サイディングは初期費用が比較的低く、施工期間も短い点で他の外壁材よりも優れています。

しかし、初期費用や施工期間が優れている反面、劣化しやすく、定期的にメンテナンスが必要です。
また、窯業系サイディングは耐火性に優れていますが、熱が蓄積しやすいことにも注意しなければなりません。

熱が蓄積しやすいため、定期的なメンテナンスを怠ると夏場に住宅の熱がこもりやすく、快適性に影響を与える可能性があります。
そのため、窯業系サイディングの外壁材を選択する際には、季節や気候に合わせた検討が必要です。

□窯業系サイディングはどのような人におすすめ？

窯業系サイディングは、以下の2つのような希望がある方におすすめです。

1.初期費用を抑えたい方

先述した通り、窯業系サイディングは200〜300万円程度と初期費用の目安が比較的低いため、予算に制限がある方には特におすすめです。
また、国内でのシェアが8割以上と高いことから施工方法も確立されており、安心して選べます。

2.デザインにこだわりたい方

窯業系サイディングはデザインのバリエーションが豊富です。
2000種類以上のデザインが存在するため、自分の理想にあったデザインを追及したい方は、窯業系サイディングを選ぶことをおすすめします。

さらに、最近ではリアルな素材感を再現した窯業系サイディングも増えています。
一般的に、外壁や外構に本物の石や木を使用すると、価格が高くなってしまうケースがほとんどです。

窯業系サイディングでは、リアルな素材感を再現したものも多く、コストを抑えつつ高いデザイン性を追及できます。

□まとめ

窯業系サイディングは、その多様なデザインと比較的低い初期費用で、多くの人々に選ばれています。
しかし、劣化しやすいというデメリットもあり、メンテナンスには注意が必要です。
この記事を参考に、あなた自身のニーズに最も合った外壁材を選んでみてはいかがでしょうか。