錆びにくく、寿命が長く、耐震性も高いという特徴を持つガルバリウム外壁ですが、きれいな状態を維持するためには何をすればよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ガルバリウム外壁のメンテナンス方法とガルバリウム外壁をメンテナンスしないとどうなるかについてご紹介します。
□ガルバリウム外壁のメンテナンス方法とは?
ガルバリウム鋼板の外壁や屋根を適切に保つためには、簡単なメンテナンスが必要です。
日常のメンテナンスは非常に簡単で、定期的に水をかけることが重要です。
年に1度でも構いませんが、雨の後などに外壁を見て、泥や汚れが付着している場合は、水で洗い流すようにしましょう。
特に、沿岸地域や酸性雨が降りやすい地域では、1か月または3か月ごとにメンテナンス頻度を高めることがおすすめです。
なお、酸性雨が降りやすい地域とは、都市部の排気ガスが多い地域ではなく、風が特定の地域に集まりやすい場所で多く見られるとされています。
高圧洗浄機を使用する際には注意が必要で、金属板の表面に高圧の水を当てることは避けましょう。
代わりに、優しい水流で汚れを洗い流すように心掛けましょう。
特に雨水があまりかからない部分には、汚れが溜まりやすいので、こうした場所を重点的に清掃しましょう。
□ガルバリウム外壁をメンテナンスしないとどうなる
1.塗膜の劣化
ガルバリウム鋼板は塗装が施されており、その塗膜は時間の経過とともに劣化します。
メンテナンスを怠ると、塗膜の劣化が進行し、外壁や屋根の表面に問題を引き起こす可能性があります。
これはガルバリウム鋼板だけでなく、他の外壁材にも共通する課題です。
2.サビの発生
ガルバリウム鋼板は他の金属系外壁材に比べてサビにくいと言われていますが、完全にサビないわけではありません。
メンテナンスを怠ると、サビが発生しやすくなります。
サビが放置されると、他の部分にも広がる可能性があるため注意が必要です。
3.外壁や建物全体の劣化
メンテナンスを怠ると、外壁に穴や割れ目が生じ、雨水が侵入しやすくなります。
雨水の侵入により建物内部が劣化し、雨漏りが発生する可能性が高まります。
外壁や屋根の劣化が進行することで、建物全体の寿命も縮む可能性があります。
4.コケの発生
塗膜が劣化すると、汚れが付着しやすくなり、湿気の多い場所ではコケが発生することがあります。
コケが頑固な場合、メンテナンスが必要です。
5.チョーキング現象
塗膜が劣化すると、触れると白い粉が付く「チョーキング現象」が発生することがあります。
これが見られる場合、メンテナンスを検討しましょう。
□まとめ
ガルバリウム外壁のメンテナンス方法は、水をかけることがおすすめです。
また、ガルバリウム外壁のメンテナンスを怠ると、塗膜の劣化やサビの発生、外壁や建物全体の劣化、コケの発生、チョーキング現象が起こる可能性があります。
本記事が、ガルバリウム外壁のメンテナンスの参考になれば幸いです。