外壁は、外気や雨水にさらされるため、一定の時間が経つと老朽化が見られることがあります。
外壁の老朽化に対して採られる対応策が、「コーキング」という工程です。
今回は、外壁をコーキングすることの意味と、具体的な作業方法についてご紹介します。

□外壁コーキングの役割とは？

コーキングとは、一般的に外壁の老朽化を防ぐために行われるものです。
外壁の老朽化の原因となっている浸水を防止する役割があり、家が長期的に安定するために必要な工程です。
コーキングで使われる充填剤によって、壁と壁との間に生まれる僅かな空間が埋められるため、壁同士の衝突による傷を防ぐ機能もあります。

似たような言葉で、「シーリング」という工程を耳にすることも多いです。
コーキングとシーリングの意味に違いはあまり無く、どちらも耐水性を高めることによって早期の老朽化を防止する役割は変わりません。
同じ意味で使われていることが多く、地域や建築会社によって呼び名が変わることもあります。

□外壁コーキングのやり方とは？

コーキングは時間が経つにつれて、外壁と同じように、雨水や日差しによって機能が弱まります。
そのため、ある程度の時間が経つと補完作業が必要になるのです。
ここでは、コーキングにおける2つの代表的な補完作業をご紹介します。

＊増し打ち

増し打ちとは、既にあるコーキング材の上から、新たにコーキング材を加える補完作業を言います。
加える作業のみが必要になるため、作業時間が短くなるとともに、業者に依頼する場合において価格が低く設定されるのです。

しかし、新しいコーキング材の下部には、時間が経ったまま外壁をつなげているコーキング材が存在しています。
そのため、下部のコーキング材が機能を維持できているかどうか、しっかりと確認する必要があります。

＊打ち替え

一方で、打ち替えとは、既にあるコーキング材を除去し、全て新しいコーキング材に入れ替える補完作業です。
増し打ちの作業法に比べて、下部のコーキング材を除去する工程が増えるため、業者に依頼する場合において費用が高くなります。

増し打ちにしようと考えたものの、下部のコーキング材の劣化が激しい場合には、なるべく打ち替えの方法を検討しましょう。

□まとめ

今回は、コーキングの持つ役割や、具体的なコーキングの方法についてご紹介しました。
外壁の老朽化を防止する役割を持つ、非常に重要な工程であることが分かりました。
現状のコーキング材の耐性によっては、適する補完方法も異なるため、業者の方との綿密な確認の上で、補完作業を依頼しましょう。